あいさつできない男

望みうすな男

お正月休みが終わると、職場等では新年初めて同僚や上司と顔をあわせますね。そのとき、あいさつするタイミングってけっこう難しいと思います。私は35年間会社勤めをしていたので、様々な職場に配置され様々な人を見てきましたが、相手からあいさつされるのを待つ人が割と多いなという印象です。

今日は、実際にそういうお正月明けの場面があって、まさに「あいさつできない男」がいたんです。彼と私は同じチームで働いでいます。ペアを組んでいるわけではないけれど同じチームです。時差出勤なので私が先に出勤していました。30分ほど後に彼が出勤してくると、スーッと黙って自分のデスクに座りました。

私の隣の隣のデスクです。その距離2メートルくらいでしょうか。黙って座ったまま。私がアクションを起こさなければ、その日一日そのままで終わる、それでは新年早々気持ちが悪いなと思い、私は立ち上がって彼に歩み寄り「〇〇さん、今年もよろしくお願いします」と声をかけました。

そこまで明確にあいさつされたので彼も小さな声で返事をしてくれました。

私と彼の間には職層的な上下関係はないため、別にあいさつはしなくてもいいのかもしれません。そして彼は、性格が悪いとかではないと思います。内向的なんだと思います。内向的と外向的を比較して外向的の方がいい、ということでもありません。外向的な人があいさつ上手であるとも限りません。ですが、上司でなければあいさつしなくていいとか、自分が内向的であることと、あいさつができるできないは別のことだと思うのです。

こういうときに、さらりっと爽やかにあいさつできる人って案外少数派、というか、かなり珍しいかもしれません。だからこそ、目立つし、デキる人、信頼できる人、という印象を与えることができます。

相手との親さレベルが高い場合は、問題なくお互いに自然にあいさつできるのですが

それほど親しくはない人

それほどはお世話になっていない人

ほどんど話したことはないが、同じ職場の人

こういう人に対してこちらから、「今年もよろしくお願いします」あいさつすべきか、と微妙な空気感になります。

しかし、ここで相手からのあいさつを待つような男は「望み薄」だと思います。ましてや相手もしてこないから、自分もしない、というような男性は、どんなにイケメンでも、どんなにいい大学出身でも、ダメだと思うのです。

なにが望み薄なのか

「ダメンズ」にはいろいろな種類がありますが、あいさつできない男、というのもかなり望み薄です。暴力とか、ギャンブルとか、浮気性とかのヘビーなものでなく、目立たないのですが、会社員だとしたらまず出世はしないだろうし、まして自営業であればお客さんはつかず、従業員からも慕われず信頼されず、商売繁盛とはいかないでしょう。

経済的にいまひとつ、という部分で望み薄です。人生を共に歩んでいくパートナーとしてはどうでしょうか。

(例外として、もし、その男性が公務員でペーパーテスト(昇任試験)は得意で、とてつもなく変人(不衛生とか、会話が成り立たないとか)でなければ、あいさつはあまり得意でなくても出世はできる可能性はあるかもしれません。)

さらに、自分にも被害が及んできます。何かというと、自分の実家に対しても要所要所でのあいさつができない可能性が高いため、自分の両親との関係がうまくはいかない。その男性は、自分の両親、兄弟姉妹は大切にする、かもしれません。でも、妻の実家、妻の両親に対しては愛嬌、サービス精神はない可能性が高いです。

そういう姿勢って、当初は許せるかもしれませんが、長くいい関係性、信頼関係を保てるかというと疑問です。経済的なことだけでなく、精神的にも辛くなってくる。パートナーが自分の実家を大切にしてくれないってけっこうきついです。数年も経つと、許せない、受け入れられない、という気持ちになってしまうのではないでしょうか。

私の経験から

実は私自信が苦い経験をしました。かつて結婚していた男性がまさにこのタイプだったのです。まさに今朝の職場の同僚と似ています。元夫も職場で自分からあいさつするタイプではきっとなかったと推測できます。性格は決して悪くはないのです。穏やかで、どちらかというとおとなしいタイプでした。

でもこの穏やかでおとなしい、というのは案外優しそうに見えたりもします。が、本当に優しいかどうはわかりません。

お正月、お盆、敬老の日などの行事には必ず元夫の実家に元夫の兄弟とその家族が集まりました。そういう場面では彼は機嫌が良く、その集まり自体も和気あいあいとしていました。

ですが、私の実家には嫌々行くとうい感じで、行ったとしても、私の両親に話しかけるでもなくダンマリ。私の両親も決しおしゃべりが得意の方ではなく、シーンとした食事風景は辛かったですね。

また、私が作った食事も「おいしい」とも言わず、黙って食べていました。もちろん、「ありがとう」も言われたことはありませんでした。

「おはよう」「こんにちは」が言えなければ「ありがとう」も「おいしいね」も言えないいですね。

この人はサービス精神がないんだな、思いやりがないんだなと心底思いました。同時に、自分も大切にされていないように感じました。

まとめ

新年に職場で「今年もよろしくお願いします」と言えないような男性はパートナーとしておすすめしません。たかがあいさつ、されどあいさつです。

私の職場で「おはようございます」が言えない人で、いい仕事をしている人はいませんでした。

いい仕事をする人は、あいさつもきちんとできていた人たちでした。

あいさつって、基本中の基本のマナーですし、相手への最初のプレゼントだと思います。ほんの2、3秒でできることです。エネルギーもほとんど使いません。

小さな声でもいい、笑顔であいさつしてくれたら誰だって嬉しいですよね。誰でもどこでも誰にでもできる親切、です。

それさえできなくて、他になにができるのか?と思います。

仲のいい人には当然するでしょうから、見るべきはそれほど親しくない人、それほどお世話になっているとはいえない自分の半径5メートルから10メートルくらいの人に対してどのような態度をとっているか、という点です。

新年のあいさつは、1年に1回だけしかできません。この機会をとらまえて、その男性がどんな振る舞いをしているか、よく観察しましょう。

もし、今ひとつの振る舞い方をしていたなら、あなたの両親、そしてあなたに対しても同じような振る舞いをする可能性が高いということです。

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